平和への願い

 豊島区ぴーすUPがーるの宇崎真里愛です。

 「平和通りの真里愛様」のホームページをご覧頂き、有難うございます。

 

 私たちは豊島区国際アート・カルチャー特命大使として、本年度「東アジア文化都市2019」東京都豊島区の文化や芸術を世界中に発信するために、昨年より「平和通りの真里愛様」という映像作品を制作しはじめました。

 

 今回は前作より多くのキャスト様にご出演頂き、街の方のご協力のおかげでロケーションも広がり、ストーリーにも奥行きと幅広さが出てきました。ご出演頂いた皆様、ご協力頂いた皆様のおかげで今日という日を迎えることが出来ました。本当に有り難う御座います。

 

 豊島区ぴーすUPがーるは2014年より東京都豊島区のご当地がーるとして、街の方に支えて頂きながら、活動してきました。

「豊島区ぴーすUPがーる」の名前の由来は池袋平和通り商店街の「平和」="peace"から名付けて頂いております。

 そんな「平和」と名の付いた池袋平和通り商店街は、池袋駅西口(北口)より歩いてすぐの、商店街のキャラクター「ピースくん」「ピースちゃん」のキャラクターが光る「へいわ通り」のアーチが目印の、レンガ造りの道路や、商店街の皆様の日々の整備により暖かい色の街灯が明るく歩道を照らしてくれる、女性でも安心して歩ける通りです。

 

 商店街の中心には季節ごとに咲くバラのアーチが美しい、都心に珍しく駅から5分の場所にある自然保護の区の公園「池袋の森」があり、地元の方や観光にいらした皆様がホッと一息つける都会のオアシスがあります。私たちも池のお手入れやお掃除を手伝わせて頂いております。

 池袋平和通り商店街では「アゲハとトンボを飛ばそう」という取り組みを行っており、毎年9月に行われる「池袋平和通り商店街秋の大感謝祭」では、理事長さんが大切に育てたアゲハチョウやトンボを飛ばしています。

 

 漫画・アニメ・コスプレなど様々な文化を日本中に発信してきた街・豊島区。

 そんな歴史ある日本の文化を誇りをにもちながらも、私たちを癒してくれる自然と共に生き、植物や生物を大事にする池袋平和通り商店街。

 毎週、商店街の皆様と安心安全パトロール・ごみ拾いを実施させて頂いて今年で3年目となります。以前、商店街ニュースの新聞にも取り上げて頂きました。

 池袋警察署の方にも平和通りのパトロールにご参加頂いたり、昨年秋には池袋芸術劇場で行われたテロ対策決起集会にも参加させて頂き、地域のパトロール隊の皆様との交流や、池袋警察署長様と池袋駅構内のパトロールにも参加させて頂きました。

 地域の皆様との交流を通じ、「安心安全な街づくり」とは何か、常に考えながらも、思うだけでは、自分の力だけでは実現できないことがたくさんありました。

 しかし、前作を制作してから約一年が経ち、多くの方に「平和通りの真里愛様」という作品を知って頂き、応援して頂けるようになりました。この作品は「身近に起こる犯罪の防犯対策のワンポイントアドバイス」をテーマに、平和を願って制作されたアクションコメディー映画です。

 

 私の周りでも、空き巣の被害に遭ってしまった子がいて、大切な物を盗まれてしまった悲しみや、またいつか来るかもわからない、自分より力の強い相手に襲われるかもしれない恐怖に泣いていた姿を見て、犯人に対する怒りと、何もできない自分が悔しくて、自分の無力さを感じました。

 「泥棒は、一度入った家にはまたやってくる」という話を聞きました。そんな犯罪に対する防犯対策のワンポイントアドバイスも今後描いて行きたいと思っております。

 私自身も、夜道を歩いていて怖い思いをしたことがあります。どんなに気をつけていても、身に迫る危険はいつ起こるかわかりません。犯罪は人の隙をついて起こります。「私は『真里愛様』なのに、こんな時何も出来ないなんて・・・」怒りや悲しみの果てに、「一人で泣き寝入りしないで何か出来なかったか」と考えましたが、突然の恐怖で声も出せない、足がすくんで走る力も入らない、相手は武器を持っているかもしれない。一人で追いかけるなんて危険だと周りの方には言われました。そんな時、防犯ブザーを持っていたら誰かに知らせられたかもしれない、犯人を捕まえられたかもしれないのにと思いました。

 「大きな声が出せない代わりにブザーが周りに危険を知らせてくれる」。それによって一つでも犯罪を防げたら、怖い思いをする人が世の中から減ったらいいなと思い、今回プロデューサーの加藤社長が私の声を形にしてくれました。

 

 自分の身を自分で守ることも大切ですが、みんなで助け合うことも大切です。人は皆ひとりじゃない。もし街で困っている人を見かけたら、見て見ぬ振りをせずに、声をかけてあげてください。もし勇気が出なかったら、近くのお店の人、交番があれば警察の方に伝えてください。あなたの声が誰かを救うことがあります。

 みんなで見守る、みんなで助け合う。

 この街、この国、世界に暮らす人々が、より安心安全に住みやすくなるように。

 

 平和を願って、今日は劇場で皆様と一緒に、アクションでハラハラしたり、コメディーで笑ったり、ストーリーに涙したり。一緒に心のまま楽しめたらと思います。

 

 この街の平和は、みんなで守るものだからーーー。

 

2019年7月13日

豊島区ぴーすUPがーる 宇崎真里愛